プリン体 アミノ酸

痛風の元凶!アミノ酸はプリン体を作り出してしまう!?

最近は少しでも栄養不足をどうにかしようと考えたりする際にサプリメントを活用する人が非常に増加しています。その中にはアミノ酸のサプリメントを良く摂取しているという人もいるのではないでしょうか?

 

アミノ酸はタンパク質が分解されたものであり身体作りには非常に大事な成分ではあります。そういうこともあって、特に運動を積極的に行っている人はアミノ酸を多く含んでいるサプリメントや健康飲料を摂取している人が多いです。

 

ですが、このアミノ酸は痛風を発症している人には良くないとされているのです。一体どういうことなのでしょうか?

 

痛風の原因は体内で尿酸が過剰に産生されてしまったことによって体外に排出しきれなくなって、結晶化してしまい、その結晶は白血球が攻撃するようになり、やがて炎症、激痛に繋がってしまいます。

 

そんな尿酸の原因の1つがプリン体と考えられています。それは、プリン体は肝臓で分解された際に尿酸を作り出しているからなのです。さらにプリン体とアミノ酸はとても関係があります。

 

何故なら数あるアミノ酸の中にはグルタミンやグリシン、アスパラギン酸などといったものがあるのですが、これらの物質がプリン体の原料になるからです。

 

ですが、これら全てがプリン体の原料になるのかといったら決してそんなことはありません。それに、摂取したアミノ酸が全てプリン体の元となってそうしてできたプリン体全てが尿酸となってしまうのかというとそういうわけでは決してありません。

 

何事も重要なのは摂取量をきちんと守ることです。サプリメントには1日の目安の摂取量が書かれています。それを守っていれば問題が起こることはないでしょう。

 

多く摂取してしまうと問題が起こる可能性は決して無いとは言えませんから、まず使用量を見直して、日頃の食事で既に十分なアミノ酸・タンパク質が摂取しているのではないのかといったことを見直すことは痛風に対するいい対策にはなるのではないかと考えられます。

 

 

グリシンはプリン体の生みの親?痛風の本当の原因とは

 

よく耳にするプリン体。その正体は、なくてはならない人や食べ物の細胞内にある核の成分なのです。多くの食べ物にも含まれる他、体内で合成されるアミノ酸のグリシンなどからも生成されたり、代謝によってプリン体で構成されている核酸が分解されることで増えます。

 

このプリン体の元にもなるグリシンですが、非必須アミノ酸の一つです。甘みとうま味があり肉や魚に含まれている他、静菌作用があるため添加物としてコンビニのおにぎりや惣菜などに広く使われています。最近では不眠症改善に効果のあるサプリメントなどにも使われていますし、またプリン体も内臓肉や魚介類などに多く含まれています。

 

さてプリン体が原因で高尿酸血症になったり痛風になるとよく言われています。しかし、実はプリン体自体は実は直接の原因ではないのです。プリン体を代謝した際に生成される尿酸がうまく排出されず血中に多くなり、結晶化が起こると血管内を傷つけるのです。また尿酸がとどまった関節では白血球の攻撃により、炎症を起こして痛みが引き起こされる原因になりえるということです。

 

尿酸が血中に増えてしまう原因は、他にも激しい運動(無酸素運動)もあります。息を止めてダッシュなどすると、急激に増えてしまうということなのですね。息切れをしない程度の有酸素運動をすると、プリン体はエネルギー源のATP(アデノシン三リン酸)として使われ、一時的にADP(アデノシン二リン酸)になります。しかしまた代謝を経てATPに戻り、尿酸値は上がらないのです。激しい無酸素運動はADPがATPには戻るのに間に合わず、尿酸になってしまうということです。

 

高尿酸血症や痛風になってしまう原因は食生活であったり、激しい無酸素運動であったりその他ストレスや遺伝的な体質であったりと、さまざまです。ご自身の体質や生活スタイルを見直して前向きに生活することは、これに限らず大切なことではないでしょうか。多くの人が健康でイキイキと過ごせることを願ってやみません。