プリン体 玉ねぎ

玉ねぎを食べると体内のプリン体を減らすことができるって本当?

そろそろ中年と呼ばれてもおかしくない年齢になってきてしまいました。そんな年齢になると、飲むたびに耳にするワードが「痛風」です。なぜか知人達の上司に痛風の人が多く、上司の痛風ネタを話した後、自分もなったらどうしよう、というような話の流れで痛風の話題が続くことが多いんです。

 

先日、玉ねぎを食べると痛風の原因となるプリン体が減少する、という話を聞きました。玉ねぎを食べると本当にプリン体は減少するのでしょうか。

 

まず、プリン体と痛風の関係を確認してみます。プリン体=痛風というイメージが定着していますが、プリン体がいきなり痛風を引き起こすわけではないんです。

 

人の体を作る細胞には核となる部分があり、その核を形成している核酸を構成しているのがプリン体です。プリン体は体に害のある成分ではなく、むしろ体を作るためには必要不可欠な、まさに核となる成分なんですね。

 

ところが、細胞は古くなって老化すると破壊されていきます。そのときにプリン体は排出されて、肝臓で分解され、尿酸が生成されます。一定量の尿酸は体から尿や汗などで排出されますが、一定量を超えると余分な尿酸が血中で結晶化し、それが痛風を引き起こす原因となります。

 

プリン体と痛風の関係はこのように尿酸を間にはさんで繋がっているんです。

 

そして、玉ねぎには尿酸の値を下げる働きのあるケルセチンというポリフェノール成分を含んでいるため、玉ねぎを食べると、プリン体ではなく尿酸値を減少させることができるんです。

 

特に、生で玉ねぎを食べるとケルセチンの成分を壊すことなく摂取することができるので、玉ねぎをスライスしたサラダなどがおすすめです。また、ケルセチンは玉ねぎの皮の部分に多く含まれているので、さすがに茶色くなった外側の皮は食べにくいかもしれませんが、少し茶色がかった外側の部分であれば捨てずに食べるようにすると、ケルセチンをより多く摂取することができます。

 

ケルセチンには、毛細血管や血管の壁を強化する働きもあり、血液をサラサラにする効果が高いとも言われていますので、痛風だけではなく健康維持のためにも効果が期待できるので、玉ねぎは積極的に取り入れていくといいですね。