プリン体 キムチ

プリン体が気になる人がキムチを食べてもよいの?

プリン体は尿酸のもとになる物質です。
体内の尿酸値が高くなると、高尿酸血症や痛風の原因になります。プリン体の80%は体内で作られていて、食事からの摂取は20%ほどと少ないのですが、痛風が気になる方はプリン体が多い食品の摂取に気をつけましょう。高尿酸血症・痛風の治療ガイドラインでは、プリン体の摂取は1日400mg以下にすることが望ましいとしています。

 

辛いもの好きな方は、キムチをよく食べるのではないでしょうか。キムチはダイエットによいと注目されてもいます。では、痛風が気になる人がキムチを食べてもよいのでしょうか。キムチの主な原料は、白菜と唐辛子です。白菜も唐辛子もプリン体が少ない食品です。キムチはプリン体が少ない食品のような気がしますが、エビやオキアミなどを使用しているキムチには注意が必要です。魚介類にはプリン体が多く含まれています。100gあたりには、かつお節493.3mg、大正エビ273.2mg、オキアミ225.7mg、マイワシ210.4mgのプリン体が含まれています。日本のキムチはそれほど多くの魚介類を使用していないようですが、韓国のキムチの中には魚介類を多く使用しているものが多いので、注意が必要です。魚介類が少ないキムチなら、痛風が気になる人でも問題がないでしょう。

 

気になるようなら医師に相談をしてください。

 

キムチは唐辛子が使用されることが特徴です。唐辛子に含まれるカプサイシンには、脂肪が燃焼されやすい状態にしたり、血糖値の上昇を抑制する働きがあります。肥満は中性脂肪を増やして、中性脂肪が増えるとプリン体の産生が促されます。そのため、適切な体重を維持することが、体内で生まれるプリン体を増やさないためには大切です。キムチを食べることでダイエット効果が期待できます。中性脂肪が減れば、体内で生まれるプリン体の抑制が期待できます。

 

ただし、キムチの食べすぎには注意が必要です。カプサイシンには刺激があるので、食べ過ぎると胃の粘膜を荒す恐れがあります。