貝類はプリン体含有量が多く痛風に注意!牡蠣やあさりなど
職場で好きな食べ物の話をしていたとき、50代の上司が「痛風でプリン体が怖いからさぁ、最近好きなお寿司を控えてるんだよねぇ」と言っていました。私は、プリン体=ビールというイメージしかなかったのでピンとこなかったのですが、上司いわく、プリン体は魚介類や貝類に多く含まれているので、お寿司は安心して食べることができないとのこと。
何の知識もない私は、プリン体とはビールの麦芽か何かに含まれる体に良くない成分だとばかり思っていましたが、実はプリン体は人の体に存在する成分なんです。
人の体の細胞を構成する核酸は、プリン体を主成分としています。つまり、プリン体は人の体をつくる基となる細胞に存在し、そして必要となる成分なんです。さらに、プリン体は細胞を構成する核酸の主成分となるので、人の体だけではなく、ほとんどの食べ物にも存在しています。
ところが、細胞が最終的に代謝されるとプリン体は分解されて尿酸を生成します。この尿酸の濃度が高くなると、血中で尿酸が結晶化し、痛みをともなう痛風の症状を引き起こします。
このため、一定量以上のプリン体を摂取しないように気をつけないといけないのです。上司のように既に痛風の症状が出ている人は、特にプリン体の摂取には注意が必要になってきます。
前記のとおり、プリン体はほとんどの食べ物に含まれていますが、食べ物の種類によって含有量は異なります。よく肉類や魚介類にプリン体は多く含まれていると言われていますが、貝類も意外とプリン体を多く含んでいます。
ちなみに、牡蠣は100gあたり約185mg、あさりは100gあたり約145mgのプリン体の含有量となっています。
プリン体の摂取量は1日400mg、尿酸値が高くプリン体の摂取に特に気をつけないといけない人は1日100mg程度を目安とするように推奨されていますので、確かにお寿司屋さんで貝類をたくさん食べていたらすぐに1日の摂取量を超えてしまいますね。
痛風の方は要注意です。
食べることが好きな人や、食べる量の多い人は、将来痛風にならないためにも、どんな食べ物のプリン体が多く含まれているのか、一度調べてみる必要があるかもしれません。