餅 プリン体

餅のプリン体は少ないので尿酸値が高い人でも食べて大丈夫

日本では色々な行事の時にお餅をついて食べる風習があります。

 

プリン体はビールを筆頭に麦類に多く含まれるので、古来から米を主食としてきた日本人には1960年代まで、痛風の患者はいなかったと言われています。

 

第二次世界大戦後、食生活や生活習慣が急速に西洋化されるにつれ、痛風患者が次第に増えて行ったことが分かっています。

 

ご存知のように、欧米では主食は麦です。お酒も麦から作ったビールは古代エジプトから飲まれていました。ですから、既にその頃から西洋では痛風に悩まされる患者が出ていたのです。

 

その点、餅はお米から出来ていますから、尿酸値が高い人=プリン体が身体に溜まってしまった人、にもおすすめの食材です。もちろん、餅だけを食べるのではなく、栄養のバランスを考えながら、出来るだけプリン体を少なく含んでいる食材を食べるようにします。

 

肉類ばかり食べたり、野菜を食べなかったりということが無いように、魚や根菜類、海藻類を主として健康的な食事を取るようにしましょう。

 

肉類はレバーはとてもプリン体が多いので、食べない方が良いでしょう。又、鶏のささみは高たんぱく低カロリーで人気ですが、プリン体に関していえば意外と他の部位よりも多いので、止めておいた方が安心です。

 

魚も干物は水分が蒸発した分、プリン体が1ケタ多くなる位増えますから、避けましょう。

 

もちろん、餅と一緒でお米も食べて大丈夫です。しかし、栄養分が残っている玄米や胚芽米は白米よりプリン体が多いので、どうしても玄米を食べたい場合は1日に1食とかに決めて食べると良いでしょう。

 

日本で主食となる食材で意外とプリン体が多いのが「そば粉」です。これは白米の3倍のプリン体を含んでいます。ただ、そば粉100%のそばを避けたり、そばを食べる回数をそれまでより減らすなど、こちらも尿酸値と相談しながら工夫して摂ることが出来ます。

 

餅はその点では安心ですが、切り餅2個で1膳分のカロリーがあります。これも目安にして食生活を考えて行きましょう。