プリン体 スルメ

尿酸値を気にしている人はプリン体を多く含むスルメを避けるべき?

風が吹くだけで激しい痛みを感じるという辛い「痛風」ですが、これは尿酸値が高くなる為に引き起こされる病気です。尿酸が増え過ぎてしまい体内で結晶化してしまい、その形が鋭利な為に血液中や関節などに引っかかり、激しい痛みを引き起こすのです。

 

尿酸値を下げようと思ったら、日頃からプリン体を摂取しないことが大切です。プリン体とは、食べ物の旨味成分の元となる物質で、人間の体内で生成されて分解されています。プリン体というとビールに含まれている、というイメージがありますが、実はプリン体はあらゆる食べ物に含まれている成分です。プリン体を全く摂取しないというのはまず無理と言って良いでしょう。

 

人がプリン体を摂取すると、体内で分解されて尿酸を生成します。健康な人は尿酸が生成されても尿として排出されてしまうのですが、尿酸量が多すぎると排出が間に合わずに、体内に蓄積されてしまうのです。これが結晶化することで辛い痛風の症状となります。

 

ビールを飲むとプリン体を多く摂取してしまうというのは、缶ビール350mlに対して含まれているプリン体が12?〜25?と多いからです。しかしそれだけではなくおつまみも関係しています。例えば「スルメ」は噛めば噛むほど味わいが深くなりビールにピッタリのおつまみですが、プリン体の含有量が非常に多い食べ物なのです。

 

カニやエビはプリン体が多いと言われていますが、「ビール+スルメ」はプリン体のダブルパンチと言えます。それではビールとスルメは絶対に食べてはいけないのでしょうか。冷静に考えて、スルメはじっくりと噛んで味わう食べ物ですので、それほどまで大量に食べる人はいないのではないでしょうか。

 

むしろスルメを食べることで咀嚼回数が多くなり、満腹中枢が刺激されて他の食べ物を食べずに済むという効果もあります。尿酸値を気にする人は、スルメを食べないことよりも、食べ物全体を良く噛んで食べ、早食いしない様にすることが大切です。早食いが治れば食べ過ぎも防ぐことができ、摂取するプリン体の量を減らすことができます。