きのこの仲間では舞茸が比較的プリン体が多いので要注意です
プリン体が体内に溜まってしまうと尿酸値が高まり痛風という病気になってしまいます。
痛風は尿酸値が高くなりすぎるとなる病気で、足の親指の激痛から始まります。その痛さは「風が吹いても痛い」と言う位痛いことから、こう名付けられたと言います。
鎮痛剤が必要なほどの痛みですが、治療としてはまず何より尿酸値を下げることになります。
これはアルコールを控えることと食生活を見直すことで行います。もちろん、適度な運動も必要です。
プリン体は人間の体内でも生成されますし、野菜も含む総ての食物にも含まれているので、なるべくプリン体の含有量が少ない食物を摂るようにしましょう。
プリン体は100g当たりの含有量が
・300mg以上なら 「極めて多い」・200〜300mgなら 「多い」・50〜100mgなら 「少ない」・50mg以下なら 「極めて少ない」
とされています。
また、1日に取るプリン体の量は400mgまでとされています。
プリン体が多い食物はレバー類(210〜320/100g)、白子(300mg/100g)、海老、イワシ、鰹(210〜270mg/100g)、が挙げられています。
又、干物など、水分を飛ばした魚はこれよりプリン体が多くなるので注意が必要です。
一方プリン体が少ない食物は鶏卵(0.0mg)、豚バラ肉(75.8mg/100g)、牛リブロース(74.2mg/100g)、牛肩バラ(77.4mg/100g)、イクラ(3.7mg/100g)、数の子(21.9mg/100g)、ウナギ(92.1mg/100g)が挙げられます。
野菜類は総じて20〜50mg/100g位の値です。
そして、繊維質にも富み免疫力も高めるとされるキノコ類はどうでしょうか?なめこ、エノキ茸、マッシュルーム、舞茸、ぶなしめじ、生シイタケ等はどれも20〜30mg/100g位の値ですので問題ないでしょう。
また、エリンギは特にプリン体が低く13.4mg/100gという値です。尿酸値を下げる為には積極的に摂ると良い食材でしょう。
ただ、同じキノコ類でも舞茸だけはプリン体が少々高いのです。98.5mg/100gという値です。
しかし、先述の通り100g当たり100mg以下ならばプリン体は「少ない」とされますし、一食で一人が食べるのは50g程度である事から、舞茸も特別排除する食品ではありません。
他の食品との関連を考えて、上手に摂るようにしましょう。