納豆 プリン体

納豆はプリン体が多い?痛風の人は食べない方がいいの?

納豆は体によい食品という認識があると思いますが、痛風の人は食べない方がよいとも聞きます。本当に痛風の人にとって納豆は食べない方がいいのでしょうか。

 

痛風の原因になる物質が尿酸です。血液中に尿酸が増えすぎると、血液中に溶けきれなかった尿酸が結晶化して、関節にたまって起きる病気が痛風です。

 

尿酸のもとになる物質がプリン体です。プリン体は食事からの摂取が20%、体内での合成が80%ほどです。プリン体が代謝されて尿酸ができます。

 

納豆に含まれるプリン体の量は100gあたり113mgです。牛肉や豚肉が100gあたり70〜90mgほどなのに比べるとやや多いですが、プリン体が多い食品とは100gあたり200mg以上のプリン体を含む食品なので、納豆はプリン体が多い食品とはいえません。

 

また、一度に大量に食べることも少ないのでプリン体の大量摂取になる心配は少ないです。納豆1パックは50gなので、1パックの含有量は56.5mgになります。毎日1パック食べる程度なら問題ないでしょう。

 

プリン体は細胞の核に含まれている物質で、納豆以外にも肉・魚・穀物・果物などさまざまな食品に含まれています。そのため、プリン体を制限しすぎると食べるものが偏ってしまいます。

 

納豆は便通を助けてくれる食品です。食物繊維が便のカサを増やして腸の働きを活発にしたり、納豆菌が腸内環境を整えます。食物繊維には水溶性と不溶性があり、両方をバランスよく摂ることが大切ですが、納豆には水溶性と不溶性がバランスよく含まれています。

 

また、血栓を溶かすといわれるナットウキナーゼも含まれています。血液ドロドロが気になる方を助けてくれますが、ワーファリンを飲んでいる方は控えてください。その他にもカルシウムが骨になるのを助けるビタミンKも含まれています。

 

食事をバランスよく摂ることが健康につながります。痛風の方は干物のようにプリン体が多い食品の食べ過ぎには注意が必要ですが、納豆のような食品なら気にしすぎる必要はありません。

 

 

納豆はプリン体含有量が多いから控えた方がいいの?

納豆は食物繊維や納豆菌の働きで便通をよくする、ナットウキナーゼの働きで血栓を溶かすなど健康に良い食品です。しかし、痛風の人は食べ過ぎない方がいいといわれています。食べ過ぎない方がいい理由は、納豆にプリン体が多く含まれているからです。

 

プリン体は尿酸のもとになる物質です。食事から摂取したプリン体が代謝される過程で尿酸が生まれます。尿酸は尿から排泄されて血液中の濃度は一定に保たれているのですが、血液中にたまりすぎてしまうと結晶化して痛風の原因になります。

 

納豆のプリン体含有量は100gあたり113mgです。豚肉や牛肉が100gあたり80mg前後なのに比べれば多いです。

 

プリン体が多い食品とは100gあたり200mg以上を含むものをいうので、納豆はプリン体が多い食品とはいえません。ちなみに、100gあたり200mg以上のプリン体を含む食品にはレバー、干物、カツオ、マイワシなどがあります。

 

体内に存在するプリン体の20%は食品からの摂取、80%が体内で発生するものです。体内で発生するプリン体には2つあり、古い細胞が新陳代謝の過程で分解されたり、ATPという物質が分解されたときにプリン体ができます。

 

プリン体は細胞の核に含まれており、あらゆる食品にプリン体が含まれているので、高プリン体食品以外の食品を控える必要はありません。気にしすぎると食事のバランスが崩れてしまいます。

 

納豆は便秘、血栓、アンチエイジングなどさまざまな働きが期待できるので、食べておきたい食品です。1日1パック食べる程度なら問題ありません。納豆1パックは50gでプリン体含有量は56.5mgです。

 

プリン体が多い食品が魚や干物ですが、魚にはタンパク質が多く含まれています。プリン体が多いからと控えるとタンパク質が不足する恐れがあります。タンパク質は内臓、筋肉、髪、爪など体のさまざまな部位を作るために必要です。

 

大豆は畑の肉といわれており、納豆にはタンパク質が豊富に含まれています。そのため、魚を控える代わりのタンパク質源として食べるとよいでしょう。