寒天 プリン体

ぷるぷるしている寒天はプリン体が多いの?

プリン体が多い食品というとどんなものをイメージしますか。プリンのようにぷるぷるしているものと思っている方もいるのではないでしょうか。

 

寒天は低カロリーでヘルシーな食べものという印象があると思いますが、ぷるぷるとしていて何となくプリン体が多そうですよね。プリン体は体内で尿酸に代謝されて、摂りすぎると痛風の可能性がある物質です。痛風が気になる方は寒天を食べても大丈夫なのでしょうか。

 

プリン体は細胞の核に含まれている物質で、核を持つあらゆる食品に含まれています。海藻もプリン体を含有します。

 

海藻のプリン体含有量は100gあたり、わかめ262.4mg、ひじき132.8mg、昆布46.4mgです。わかめのプリン体含有量は多いですが、一度に100gも食べることはありませんよね。1食2gあたりの含有量は5.2mgです。寒天もこれらと同じようなプリン体含有量と考えられます。

 

痛風が気になる方にとって海藻は積極的に食べたい食品です。尿酸はアルカリ性に溶けやすい性質があります。アルカリ性である海藻を食べて尿と一緒に尿酸が排泄されることを促します。

 

また、肥満防止にも海藻が役立ちます。食事からのプリン体摂取は20%、体内で合成されるプリン体は80%ほどで、プリン体の摂取制限よりも肥満を防止することが重要といわれるようになりました。肥満のなると中性脂肪が増えて、中性脂肪によって尿酸の生産が促されるからです。

 

海藻は食物繊維が豊富な食品です。食物繊維はお腹の中で膨らんで満腹感を与えたり、一緒に食べた糖や脂肪の吸収を抑制します。

 

寒天は100gあたり74gもの食物繊維を含有しています。食物繊維には不溶性と水溶性がありますが、寒天はどちらも含んでいます。

 

しかも、低カロリーなところが魅力です。低カロリーなのでたくさん食べて満腹感を得ることができます。

 

水に戻すのが面倒と感じるかもしれませんが、粉寒天をご飯に混ぜた炊いたり、ジュースに混ぜて飲むこともできます。ところてんを食べるのもいいですね。