プリン体 イカ

イカのプリン体は多くないけれどお酒と一緒に摂るときは食べ方に工夫を

お酒のおつまみとしてよく食べられている食品がイカです。スルメイカ、イカの煮物、イカの天ぷらなど、お酒のおつまみとして最適です。その他にも、お好み焼きやイカめしなど、家庭で日常的によく食べているのではないでしょうか。

 

プリン体を気にしている方は、魚介類の摂取に気をつける必要があります。プリン体が多い食品が魚介類には多いのです。

 

プリン体が多い食品とは、100gあたり200mg以上のプリン体を含有する食品のことをいいます。100gあたり200〜300mgのプリン体が多い食品は、豚レバー、牛レバー、マアジの干物、オキアミ、マイワシなどです。100gあたり300mg以上のプリン体が非常に多い食品は、鶏レバー、かつお節、イサキ白子、マイワシの干物などです。

 

このように、魚介類はプリン体を多く含んでいます。

 

イカのプリン体含有量ですが、100gあたりスルメイカは186.8mg、やりいかは160.5mgです。イカはプリン体が多い食品ではありません。しかし、おいしいものはあっという間にたくさん食べてしまうので、摂取量には注意が必要です。

 

また、イカはお酒のおつまみとしてよく食べますが、お酒の摂取にも注意が必要です。アルコールは分解される際に尿酸を作り、さらに尿中に尿酸が排泄されることを阻害する作用があります。

 

尿酸はプリン体が分解されてできる物質です。プリン体を摂取し、アルコールまで摂取すると、尿酸値が高くなる心配があります。血液中の尿酸値が高くなると、高尿酸血症や痛風を引き起こす恐れがあります。

 

イカのプリン体はそれほど多くないので、摂取量に気をつければ問題ありませんが、お酒も一緒に摂るときには、食べ方に工夫をしましょう。

 

尿酸の7割は尿から排泄されていて、尿酸は酸性には溶けにくい性質があり、アルカリ性に溶けやすい性質があります。尿をアルカリ性にすることで、排泄されやすい状態になります。海藻、野菜、きのこなどには尿をアルカリ性にする働きがあります。

 

プリン体は水に溶けやすい性質があるので、イカをゆでることでプリン体摂取量を減らせます。イカの煮物の汁にはプリン体が溶け込んでいるので、汁は飲まないようにしましょう。