二日酔いにコーラが良いとされる噂は本当なのか
コーラが二日酔いに効くと耳にしたことのある方がおられるのではないでしょうか。実際のところどうなのでしょう。
コカ・コーラが生まれたのは、1886年アメリカジョージア州アトランタで、薬剤師が開発しました。当時の原料は、コカの葉とコラの実でした。これが名前の由来です。
コカの葉とは、コカインの原料であり、当時は違法とはされていませんでした。これは頭痛に効くとされているもので、コラの実は、強壮薬であり二日酔いを治す作用があったものです。
1890年には、”二日酔いの薬”として販売されたと言われます。ということからコーラが二日酔いに効くという噂につながっているわけです。
ですが、現在のコカ・コーラには、コカの葉もコラの実も使用されておりません。しかもコカ・コーラのレシピは企業秘密ということで、トップシークレットだそうです。ですので、コーラが二日酔いに効果があるかというのは本当のことはわからないのです。
中には二日酔いにコーラが効くと実感している方もおられます。であるのならば、コーラに含まれるカフェインが要因となっているのかもしれません。
各メーカーの頭痛薬の成分の一つになっている無水カフェインと同様、脳の血管収縮をさせる作用がありますから、二日酔いの代表的な症状である頭痛に効果を発揮するすると言えるでしょう。
また、飲酒からの脱水症状、低血糖による二日酔いや頭痛の場合は、コーラに含まれる水分や糖分が効果を生んでいる可能性もあります。
正確に言えばコーラより、スポーツドリンクの方が好ましいのは確かなことなのですが、世間の噂やテレビ番組の力による思い込み効果=プラセボ効果が手伝っているかもしれません。
いすれにしてもコーラは、飲み物として強い炭酸ののどごしがさわやかですっきりしますから、二日酔いの日には飲みたくなる飲み物であることも確かです。
ちなみにペプシコーラの名の由来が、消化酵素ペプシンであるように、そもそもは胃の薬でした。ということから、ペプシコーラも胃薬とうことから二日酔いに効果があると言われたのではないかと思われます。ですが、現在の成分は、当時のものとだいぶ変わっていますので二日酔いへの効果は定かではありません。